環境への取り組み
地球環境への負荷を最小限に抑える責任を自覚し、現実的な対策を講じています。
責任ある企業としてステークホルダーの期待に応え、環境負荷を低減するための長期目標を設定しています。
「サステナブル・スタジオ・プログラム」では、各スタジオによる温室効果ガス排出の最小化や環境負荷の削減を支援しており、環境方針に基づくエネルギー消費および廃棄物の削減に焦点を当てた、複数の施策を開始しています。その一環として、初の全スタジオ規模の環境アセスメントを実施したところ、多くのスタジオが良好なレベルでベストプラクティスを実践していることが確認されました。同時に、アセスメントで得られた情報に基づき、可能な限り再生可能エネルギーへ切り替えることが最優先課題として特定されています。
現在までに、スペイン、日本、オーストラリア、イギリス、イタリアを含む複数の国々では、ほとんどのスタジオが100%再生可能な電力を使用するようになりました。また、アメリカやカナダでも再生可能エネルギーへの切り替え率が上昇しています。
排出量削減目標と移行計画
二酸化炭素排出量を大幅に削減するには時間が必要であり、今後直面する課題や新たな機会に応じて、計画を柔軟に進化・適応させていく必要があります。2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロ(ネットゼロ)にするという最終目標に向け、短期的なアクションとともに、2030年までに二酸化炭素排出原単位(収益100万ユーロあたりの二酸化炭素換算トン数)を50%削減するという長期目標を盛り込んだ移行計画を策定しました。
この取り組みを強化するため、新たな炭素会計システムを導入し、グローバルな財務システムへの組み込みを進めています。全データがこの新たなシステムモジュールを通じて収集・分析・報告されることで、把握できる情報の質・量がともに大幅に向上します。
カーボンオフセットへの投資
これまでの取り組みとして、2つのプロジェクトを通じて、該当期間のスコープ1およびスコープ2の排出量を完全にカーボンオフセットしました。
- ザンビア「ルアングワ・コミュニティ・フォレスト」プロジェクト
ルアングワ川の集水域において100万ヘクタール以上の森林を保全し、5つの国立公園を繋ぐ緑の回廊を形成しています。現地のコミュニティ資源委員協会(ZCRBA)やヴィレッジアクショングループ(VAGs)と協力しながら活動を展開しています。
- インドネシア「カティンガン復元保全」プロジェクト
高い保存価値を持つ149,800ヘクタールの生態系を保護・復元するプロジェクトです。この活動がなければ、一帯は成長速度の早い産業用木材のプランテーションへ転用されていました。
サステナブル・スタジオの進捗と今後の課題
サステナブル・スタジオ・プログラムは、環境へのコミットメントを推進し、排出効率の水準維持を後押しする形で進展してきました。Keywords Studiosのサステナビリティを継続的に発展させるため、実行可能で、かつ目標への進捗を測定できる改善策の特定を進めています。
この結果、グリーン電力を導入しているスタジオの総数は、前年の16箇所から24箇所へと世界全体で50%増加し、該当スタジオにおける二酸化炭素排出量は著しく低下しています。
一方で、グリーン電力の導入スタジオ数が増加しているものの、事業規模の拡大や拠点数の増加、および排出係数が高い地域(ポーランドなど)での従業員増に伴う労働パターンの変化により、全体のスコープ1およびスコープ2の年間排出量(市場基準)は21%増加しました。ただし、総エネルギー消費量の増加率は11%に留まっており、これは同期間の収益および人員数の増加率を下回っていることから、事業のエネルギー効率が着実に向上していることを示しています。